公開日 2018年05月01日
最終更新日 2018年07月31日
大脳に異変が起きて認知症に
大脳は私たちの意識をつかさどり、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)や、手足など体を動かす中枢です。
その大脳の脳細胞が変性したり、脳の血管が詰まるなどして脳細胞が大量に減ったり機能しなくなると、脳の機能が衰えてしまいます。
大脳の部位によって担当する機能が異なるため、大脳のどこがどのように侵されるかによって症状が異なります。
主な認知症の特徴
アルツハイマー型認知症
- ゆっくりと進行します。
- 本人は楽観的で、病気だという意識が薄いです。
- 昼間にして、道に迷ったりします。
- 嗅覚が衰えやすく、腐ったものに気づかないこともあります。
- 事実と異なることを話すことがあります(作話)。
レビー小体型認知症
- 子どもや動物、昆虫など、生々しい幻視があらわれます。
- 手足の動きがのろくなり、筋肉が硬直し、動きが減ります。
- 歩行が小刻みで、転びやすくなります。
- 初期にはもの忘れの自覚があります。
- 睡眠中に大声を上げたり、ばたばたしたりします。
血管性認知症
- 高血圧など動脈硬化の危険因子を持つ男性がなりやすいです。
- 手足のマヒなどの運動障害が起こることがあります。
- 気分が落ち込んだり、意欲の低下が見られやすくなります。
- 泣きやすくなるなど、感情の制御がしにくくなります。
- 初期にはもの忘れの自覚があります。
前頭側頭型認知症
- 理性をつかさどる前頭葉が侵されるので、子どものように行動に制御が利かなくなり、万引や交通違反など反社会的行動が増えます。
- 興味・関心がなくなると、話の途中でも立ち去ります。
- 同じ行為を繰り返したり、不潔をいとわなくなります。
- 50歳代ぐらいから発症することがあります。
※あくまで目安であり、当てはまらない人もいます。