高齢期に注意したい病気~慢性腎臓病(CKD)~

公開日 2018年05月01日

最終更新日 2018年07月31日

重症化すると腎不全になり、人工透析が必要に

放置すると怖い腎臓の異常

慢性腎臓病(CKD)は腎臓の障害か、腎臓の機能低下のいずれか、あるいは両方が一定以上続く状態のことをいいます。
腎臓は血液をきれいにして老廃物を尿として排出する役割などを担っていますが、慢性腎臓病が悪化すると、血液中に老廃物などが増え、むくみやだるさ、貧血、吐き気、食欲不振などの症状が現れます。
さらに悪化して末期の腎不全になると、人工透析を行わないと命に関わります。
また、脳卒中や心臓病になる危険も高まります。

異常が見られたら、早めの受診を

腎臓は一度悪くなってしまうと、元に戻すことができません。ですから、異常を早期に見つけて、対処することが大切です。
「尿たんぱく」など、腎臓の異常を調べる検査で異変が見られたら、必ず医療機関で精密検査を受けましょう。
とくに高血圧症や糖尿病の人は、慢性腎臓病になりやすいので、定期的に腎機能をチェックするようにしましょう。